性感染症とは
性感染症(せいかんせんしょう)とは「セックスなどの性的な行為によって感染する病気」のことです。性暴力を受けて、「もしかしてワタシ……」と思ったら、まず「さくらこ」に相談してください。放っておくと、不妊症になることもあります。感染症は検査をすれば分かります。万が一うつってしまっても早く発見して、きちんした治療をすれば大丈夫です。産婦人科で診察してくれます。「さくらこ」では、安心して診てもらえる医療機関を紹介しますし、希望があれば受診に同伴することもできます。まずは相談してください。
普通のセックスでもうつります
性感染症は、性器だけではなく、口や肛門からでもうつります。コンドームをつけていれば安心!とは思わないでください。彼に嫌われたら……と思っても、自分の身体は自分で守ってください。
性感染症の予防方法
コンドームなどを使おう!
コンドームを使うことが一番簡単な予防法です。使用方法をまもって正しく装着してもらえば、大丈夫です。フェラチオもコンドームを使わないと感染症がうつってしまうことがあるので要注意です。彼が望むから……と言う考えはしないでください。
セックスしない
一番安全で確実な予防方法はセックスをしないことですが、その様なこと無理ですよね、確実に感染していない「特定のパートナー」としかセックスしないことも予防方法です。
相手を選んでください。
性感染症の特徴的な症状
感染症には「潜伏期間」といって、それぞれうつってから症状が出るまでにタイムラグがあります。
性器クラミジア感染症
潜伏期間:1~3週間
(女性の場合)
- おりものや軽い下腹部痛程度で、症状はほとんどありません
- 不正出血や性交した時の痛みがあります
- 不妊の原因になったり、妊娠中だと早期流産になってしまうこともあります
(男性の場合)
・尿道の違和感や排尿時痛があります
淋菌感染症
淋菌症を持っている人は、20~30%は性器クラミジア感染症にかかっているといわれます。
潜伏期間:2~9日
症状は性器クラミジア感染症とほぼ同じです。
咽頭淋菌症・咽頭クラミジア
オーラルセックスなどにより咽頭の感染が増加しています。女性が男性に対してフェラチオした場合、「男性性器から女性の咽頭に感染する」可能性と「女性の咽頭から男性性器に感染する」可能性があります。
主な症状は、のどの腫れ・痛み・発熱など
但し、咽頭淋菌感染の場合、ほとんど症状が出ないことが多いようです
尖圭(せんけい)コンジローマ
潜伏期間:数週間から2~3ヶ月
(女性の場合)
- 外陰部(がいいいんぶ)、膣(ちつ)、肛門の周りに薄ピンク色のイボがます
- イボの数が増えると、鳥のトサカのようになります
- かゆみや軽い痛みを感じる程度で、自覚症状はほとんどない
- 排尿時、しみたり、痛みを感じます
(男性の場合)
・性器や肛門周辺にイボができる
性器ヘルペス
潜伏期間:2~10日
(女性の場合)
- 大陰唇や小陰唇から、膣前庭部、会陰部にかけての水疱や潰瘍ができます
- 太もものリンパ節がはれや痛みがあり、子宮頸管(しきゅうけいかん)や膀胱(ぼうこう)まで感染が広がることもあります
(男性の場合)
・性器の皮膚、粘膜が水ぶくれ、強い痛みや発熱があります